オフショアとは

オフショアとは、“Off”「離れて」の意味に “Shore”「沖」で、沖合を意味します。
つまり、海外という意味です。従って、オフショアファンドとは、海外で設立され海外で 運用をされているファンドです。オフショア地域には、“タックス・ヘイブン” (税制優遇国)とも呼ばれ、税制上の優遇を受ける事のできる金融特別区があります。
つまり産業・天然資源にも恵まれない小国・離島が産業を引き留める為に金融に対する 合法的優遇措置を設定した“特別金融区”のことです。その代表としては、チャンネル諸島や、 ケイマン諸島等が挙げられます。
金融優遇措置を受ける為に、その様な地域に世界中の 金融機関が、支店を設立しています。

主なオフショア金融センター

スイスは永世中立国として知られており、歴史上数々の革命と動乱の中で、 王族・貴族の資産を守り続けてきました。
そんな歴史の中で今日の金融立国としての 地位を築き上げたのです。
そしてその実績のある守秘性、安全性、確実性から今日でも 世界中の資産家が同国の金融機関に信頼を寄せています。

ルクセンブルグは独・仏・ベルギーに囲まれた小国です。非居住者は所得税、 キャピタルゲイン課税、相続税、源泉税が免除されています。欧米及び日本から220以上の 銀行が業務を行っており、プライベートバンキングは今やスイスと肩を並べる程にも 成長しました。
投資分野でも3千億米ドルもの運用資産残高があるといわれています。

イギリス領 マン島は英国本土とアイルランド間の海に浮かぶ英国領のチャンネル諸島の 中の島であり、 また、 タックスヘイブンの地域です。
議会制度は1千年もの歴史があり、 自治権も持っています。
オートバイレースでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、 この島は投資家保護法も整備されていることでも有名で、万が一、保険会社が倒産したと しても利息を含めた投資金額の最高90%がマン島政府より補償されるという優れたものです。

チャンネル諸島とは、ガンジー島、ジャージー島等英国海峡の島々を指し、 金融機関への審査・許認可に対し厳重であり、また、マネーロンダリングに対しては 特に厳しく、投資家保護法も整備されているタックスヘイブンの地域です。

香港は歴史的に英国の影響を強く受けた法律が整備されており、時差も1時間という 地理的な理由より注目されておりますが、中国返還以後、中国の動向に影響が強い事も 注目されます。

シンガポールはスイスの金融法の影響を強く受けた法律も整備されており、時差も1時間 という事から注目をされています。
昨今のEU諸国居住者に対するヨーロッパに位置する タックスヘイブンの優遇が軽減する事により、ヨーロッパにある資金が、香港や シンガポールへ向けて移行が始まっています。

オフショア商品のメリット・デメリットとは?

メリットとしては第一に税制上の優遇措置があることが挙げられます。
例えば、キャピタルゲインに対する税金がかからない地域の商品に直接投資をする事により、 税制が優遇されます。

其々のファンドはファンドマネージャーと呼ばれる金融の専門家が運用し、 通常は投資が規則に則ったものかどうかを審査するカストディアンと呼ばれる銀行が独立して 資金を監視します。
安定したファンド会社を選択することにより投資家の方々が、 投資の為に日々不必要な時間を費やしたり、運用成績を常に心配する必要がありません。
弊社が推奨させていただいてる商品の1つであるマン島籍の商品の場合、倒産に関して 保護法が成立されているので一層ご安心してご投資いただけます。

デメリットとしては往々にして、オフショア(海外に位置する)のプライベートバンキング、 口座は、欧米や中東又は、アジアの富裕層を対象としていた為、使用されている言語が英語が 主であるが為、日本人の方には使い勝手があまり良くないという事があります。
そのため基本的に全ての資料は英語で書かれており、細かい条件を読みこなすことや、 質問や手続きをするにも海外に問い合わせする必要があるため、多くの日本人の方には まだ馴染みの薄いものです。

そこで弊社では上記のようなサービスのご相談、英語で送られる報告書等の重要書類の翻訳、 お客様に代わっての問合せ、その他の業務をサポート致します。