ところでこの時期、一戸建て市場においては、このような高価格セグメントへのシフト傾向は出ていない。
というのも、戸建開発の場合、コンドミニアムのように一度に全ユニットを完成させる必要がなく、売行きに従ってフェーズ毎に建築を進めていけることから、大量の完成在庫を抱えてしまうリスクがないからである。
また、戸建の場合、実需動向に沿ってプロジェクトを進めていけるので、投資需要の動向にあまり影響を受けない。つまりコンドミニアムに比べると開発リスクが低いのである。
尚、第1四半期の新規売り出しプロジェクトが増えたからといって、コンドミニアム市場が回復途上にあると誤解してはならない。現実には状況が好転したわけではなく、タイ経済は今も低迷しており、住宅購入に対する消費者コンフィデンスは弱いままでなのである。
コリアーズは今年第2四半期でも今の状況は続き、多くのデベロッパーは政府が補助しているユニット価格が150万バーツ(約5百万円)以下の廉価なプロジェクトの建設に注力すると予想する。しかし一方で、家計債務問題によって、銀行の住宅ローン与信基準が更に厳しくなる中、このクラスでもローン申請が却下される問題を抱えてもいる。
また、コリアーズによれば、今年後半のマーケット動向についても、バンコクのコンドミニアム市場が回復するかどうかは、今後の政府によるインフラ整備等の大型投資によってタイの経済が好転できるかどうかにかかっていると予想している。
次回に続く
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