前回、第1四半期プリセールの売り上げが前年同期比、及び前期比でかなり減少していて、今年の上半期では昨年比で3割も落ち込むとRHB証券が予測していると伝えましたが、コリアーズも今年のマーケット動向予測についてコメントしているので、今回はそれを見てみることにします。

コリアーズ・インターナショナル・タイの調査統計によれば、今年の第1四半期に売り出された新規コンドミニアムは合計7,353ユニットで、昨年第4半期の5,961ユニットから24%の増加となったことが分かった。

これは、昨年10月に始まった政府による不動産市場刺激策により、中小デベロッパーがこの機会に一気に新規プロジェクトを売り出したからであると分析している。

その結果、今年の第1四半期に売り出されたコンドミニアムのうち、合計14プロジェクト、2,697ユニット、つまり全体の約37%が小規模もしくは新興デベロッパーによるものであり、一方で、大手デベロッパーは新規よりむしろ既存の完成在庫の一掃に注力していたというのが実態である。

また、新規で売り出されたプロジェクト全体の68%がバンコク都内で、更に平米10-15万バーツの中上級セグメントのプロジェクトが全体の42%と最も多かった。

このように新規プロジェクトが“ダウンタウンの中上級クラス”に集中してしまった理由として、中級以下のセグメントのコンドミニアムに対する消費者の購入意欲が引き続き悪化しつつあり、デベロッパー各社は今もこのクラスのマーケットに危機感を持っているからである。

また、廉価なコンドミニアムしか買えない低中所得層の住宅ローン与信却下率も更に上昇中であり、アッパーミドルクラス以上をターゲットにした平米10万バーツ以上のセグメントに対象を絞り込むしかないというのが実情なのである。

次回に続く


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