バンコク市場のトリプルフォローは今も健在

以下は英字紙、The Nationに先日載った記事です。

現在、アジア各国からの投資家が、バンコクCBDの中・高級コンドミニアムを集中買いしてるが、その理由はAEC(アセアン経済共同体)の発足とタイバーツ安である。

この海外投資資金の流入という波に乗り、各デベロッパーは今、中国、台湾、シンガポール、香港、中東各国での販売活動を繰り広げているところでもある。

SCアセット・コーポレーションによれば、昨年の海外からの投資需要を目の当りにしたことで、今年は彼らも台湾、香港、シンガポールでラグジュアリーコンドミニアムの販売展開を計画しているとのこと。

また、彼らのラグジュアリープロジェクトであるサラデーン・ワンは、当初から外国人投資家だけで3割の売上目標であったが、実際、9億バーツ(約30億円)の販売額となった。そして、その主な投資家たちは香港、シンガポール、中国、そして台湾からであったとのこと。

一方、サンシリも同様のコメントで、海外投資家の投資対象は物件価格が5百万バーツ以上のラグジュアリーコンドミニアムに集中しているとのことであり、同社は昨年、プリセールで35億バーツを海外投資家に販売したが、今年は50億バーツの売上を見込んでいるとのこと。

AECの発足と、1ドル33バーツから36バーツまで下落したバーツ安、この2つの要因でバンコクCBDのコンドミニアムは、今も海外の投資家に買われ続けている。価格も既にかなり上昇したものの、それでもまだ、アジアのほかの国々よりは割安感があり、特に香港、シンガポール、台湾に比べると安いことから、この流れはしばらく止まりそうにない。

The Nationの記事の内容はこんなところですが、このことは私の本の中でも、ダウンタウンのコンドミニアムマーケットに吹くトリプルフォロー(3つの追い風)の1つ、「海外投資資金の流入」と題して、今のバンコク市場で起こっている現象を詳細に書いています。

ただし、EUに比べて規制がかなり緩いAECの経済効果については、それほど期待できないという意見も多く、どちらかというと現在のドル高バーツ安がラグジュアリー・マーケットの主たる牽引役だと、私は思っています。

従って、もし将来、為替相場が反転すれば、海外からの資金流入も減り、ラグジュアリーやスーパーラグジュアリーコンドのマーケットが減速する可能性は十分あると思います。もっとも、今のタイ経済の低迷は長引きそうなので、タイバーツが年内に急反転する可能性はほとんどないと思いますが・・・・。

いずれにせよ、今のところ、この海外投資資金の流入はまだ続いているので、各デベロッパーは今年、更にセールス部隊を増強して海外での販売展開に注力するということなのです。

従って、ダウンタウンにあって、上のセグメンテーション表でいうハイエンド以上のプロジェクトは、まだまだこれから値上りしていくはずです。


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