先日、GWの休暇で2週間ほど、日本に帰国しましたが、ドンキなどでも中国人やタイ人の旅行者がたくさんいて、免税で買い物をしていました。
日本では、こういったアジアからの旅行者の「爆買い」という言葉が流行っているようですが、確かに円安の影響で、日常品の物価はバンコクと大差がないものが結構あり、物によっては日本の方がずっと安かったりします。
一方で、バンコクやチェンマイにリタイア後のロングステイで来ていた日本人夫婦が、円安バーツ高のせいで、月額20数万円の年金では暮らせなくなり、帰国する例が出ています。
現在、GDP世界第3位の日本ですが、第2位の中国と比べても一人当たりのGDPでは圧倒的に日本人の方が優っているにも関わらず、この爆買いを見て、いつの間に日本人はこんなに貧乏になったのかと、何か釈然としませんでした。
今、世界の経済を牽引しているのはアメリカ経済だから、円安ドル高になるのは分るが、このバーツの連れ高はちょっと行き過ぎではないか、と考えるタイ在住の日本人も多いのではと思います。
そもそも国際決済通貨として市場に認められているのは、世界唯一の基軸通貨である米ドルと、ユーロ、ポンド、スイスフラン、そして日本円だけです。中国人民元でさえまだ国際決済通貨になれていません。そして、それ以外のタイ・バーツのような弱小通貨はローカルカレンシーと呼ばれていて、信用力のない通貨とされています。
そして、ローカルカレンシーの場合、その国の経済実態がどうのこうのと言う前に、そもそも取引額が小さいので、基軸通貨の米ドルにリンクする傾向があり、コバンザメのように米ドルにくっついて動くことがあります。私は為替相場の門外漢ではありますが、今回の動きもそうだろうと思っています。
一方で、タイの家計債務は年末にGDPの84%といっていたのが、直近では更に悪化し、86%とも伝えられていて、経済成長も2%台がやっとで不景気のままです。そして、残業手当が減った為、工場労働者は住宅ローンの与信が通らず、廉価な郊外型コンドミニアムのキャンセルが続出中です。
クーデターのおかげで反政府運動は収まったものの、あれからちょうど1年、今の暫定軍事政権下では景気は良くならない、という認識が経済人の間で広がってきています。それにも関わらず、今も円安バーツ高は続いている訳で、経済実態から見てもそろそろバーツ高は反転すると考える市場関係者が増えてもおかしくはないと思います。
いずれにせよ、日本円で見た場合、3年前に500万バーツのコンドミニアムが1200万円ぐらいで買えたのが、今は1800万円もします。つまり、物件価格の値上りを無視しても、為替だけで約5割も値上りしているわけです。3年前に比べてタイの経済状態はむしろ悪化しているかもしれないのに、どうも納得がいかないですよね。
そこで、次回は、昨年9月にプリセール物件を購入した私のクライアントが、キャピタルフライトによって行き過ぎたバーツ高へのリスクヘッジをした例を紹介しようと思います。
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