バンコク郊外、2百万バーツ以下のプレビルド物件はキャンセル続出(その2)

SC Bank大手デベロッパーのAPによると、“2百万から10百万バーツの物件を開発するようにしている。何故なら、このクラスの物件を買う顧客の方が財務状況が良く、ローンの与信が却下される率が低い。その結果、業界平均の与信却下率が31%の中、APは10%程度になっている”

 

サンシリも同様に方針転換し、“昨年、2百万バーツ以下の物件購入者の与信却下率が高かったので、今年は中・高所得層の顧客にターゲットを絞り、2百万から10百万バーツの物件を販売する戦略に変えた。”

 

デベロッパーのL&Hは、“プリセールの段階で顧客スクリーニングを行うことで、昨年、与信却下率を15%に押さえた。しかし、それでも一昨年の10%からは上昇したが、これは銀行が与信に対する審査基準を引き締めたからである。”

 

また、最大手デベロッパーであるプルクサーも“低所得者向け住宅は確実な需要があるので、今後も一部は供給を続けるが、全体的には比重を減らす。”

 

ちょうど2年前の今頃だったと思うのですが、現地の一般紙で“今、コンドミニアムに投資するなら、価格が2百万バーツ以下の1ベッドルームを買え”、という記事を読んだことがあります。その理由が、“平均的なタイ人が買える予算の上限が2百万バーツなので、2百万バーツ以下の物件が最も需要があり、しかも、30平米程度の1ベッドルームが最も貸し易く人気がある”と書いてありました。

 

当時の平均的なタイ人にとっては、確かに2百万バーツが金額的に限界だったのでしょうが、毎年不動産価格が上昇する中、銀行も上の写真みたいな広告を打って、必死の融資競争をしていた訳です。

それが、一昨年10月に始まった反政府デモ以降、次第に経済が停滞し始めた結果、こういう物件をプレビルドで購入した労働者階級の過半数が、住宅ローンの審査に通らない事態になるとは、当時、誰も予想していませんでした。

 

それに、1ベッドルームが売れていたのは人気があったからではなくて、それより大きいユニットは2百万バーツ以下では収まらなくなるので、実際にはデベロッパー側の都合で狭い1ベッドルームばかり供給していたというのが実態です。

 

その結果、ここにきて、大量のキャンセルが出る事態になり、大手のデベロッパーが遅ればせながら方向転換を始めた訳です。しかし、中小のデベを含めると、既にかなりのプロジェクトが建設中で、今更3百万バーツの2ベッドルームに設計変更はできません。これからも郊外の2百万バーツ以下の1ベッドルームが続々と竣工してきます。

 

従って、もしこのまま銀行の与信基準が緩くならなければ、これから竣工するプロジェクトについても、キャンセルが相次ぐ可能性は大です。そうなると、CBREやコリアーズが指摘する、郊外1ベッドルームのオーバーサプライ問題がいよいよ現実のものになってくる可能性があると思います。


今、工場地帯で低所得労働者層をターゲットに売り出された廉価な1ベッドルームは、今後どうなるか余談を許せない状況です。従って、こういう物件への投資は、
少なくとも、今後しばらくは様子見とするのが賢明だと思います。


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