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画伯が語りかけてくれたもの
2010年7月 5日 23:11
六本木の国立新美術館で開催中のオルセー美術館展、来場者は既に30万人を超えたようですね。行こう行こうと思いながら、なかなか思い通りになりません。金曜、土曜は閉館時間を遅くしてくれるようなので、何とか月内に行ってみようと思います。パリのオルセーに行ったのは、今からもう17年前。個人的にはルーブルよりも強く印象が残っています。
初めて自分一人で絵を見に行ったのは、おそらく社会人になったばかりの頃、上野の日展だったような気がします。なんとなく本屋で手にした東山魁夷の「風景との対話」を読んで、当然の如く画伯のファンになり、足を運ぶようになったのだったと記憶しています。久しぶりにこの本を、それこそ25年ぶりくらいに実家で発見。もう一度読んでみようと思います。「人は生かされている。。。」当時ものすごく感銘を受けた記憶があります。20代前半のお気に入りは、正に東山魁夷と藤沢周平、村上春樹、アーウィンショー、サリンジャー、ポールオースター。。。あれからほぼ倍の人生経験を積んだ今、画伯は何を語りかけてくれるのでしょう。楽しみです。
ちなみに、私が最も好きな絵は、もちろん「道」です。緑と青と白の世界。「緑響く」も捨てがたいですね!
印象派も素晴らしいですが、日本の美術ももっと世界に広まってほしいと思いますね!
事実は小説よりも。。。
2010年7月 3日 23:10
○「ヘッジファンドの懲りない人たち」 バートン・ビックス 日経ビジネス人文庫
元モルガンスタンレー勤続30年で、自らヘッジファンド業界に転じた金融界の大物による、いわば業界暴露本。ただ、この手の本としては珍しく、登場人物に対する眼差しがとても温かく、人間の持つありとあらゆる感情、果てしない欲望、栄光と挫折、歓喜と苦悩を実に上品に扱っている。翻訳も質が高く、まさにそこらの小説より、遥かに臨場感があって面白いです。
これからヘッジファンドへの投資を検討されている方、また既に投資されている方はもちろん、全く興味が無い方にとっても「世の中には実にいろんな輩がいるものだなぁ」と、面白く読めると思います。
2006年に書かれた本なので、リーマンショック以前のお話なので、後日談があるともっといいのにな。
まさに「○○ファンドのxxみたいなやつだなぁ」などと、今までに出会った百社近いのファンド会社の面々との面談を思い返しながら、楽しく読ませていただきました。
お勧め!
ゴールデンウィークの新書
2010年5月 5日 21:07
カレンダー通りの連休でしたが、天候にも恵まれ、3日の伊勢日帰り参拝を含む充実した休日となりました。細切れの時間、新書なら読み易かろうという事で、なんとか新旧併せて4冊。
○「伝える力」 池上 彰 PHPビジネス新書
最近テレビの露出が一段と増えた著者ですが、本書が出版されたのは3年以上も前。どうすればわかりやすく伝えられるか?私も常日頃頭を悩ませている課題です。大変参考になる良書。
○「サラリーマンのためのお金サバイバル術」 岡本 吏郎
橘 玲 氏と並び我が敬愛するコンサルタント。おそらく全作読んでいると思います。氏との出会いはかれこれ6-7年前にさかのぼりますが、当時フォトリーディングのエグゼクティブセミナーに参加した時の好氏が岡本氏でありました。本書はとにかく読んでみてください。耳が痛くなったり、頭に来る方もいらっしゃると思いますが、これが正しい考え方だと私は思います。必読書!
○「怒らないこと」 アルボムッレ・スマナサーラ サンガ新書
スリランカ初期仏教長老である著者は、在日30年。示唆に富む名著。精進してまいりたいと思います、ハイ。
○「日本辺境論」 内田 樹 新潮新書
ユダヤ系カナダ人の社長に「俺たちの祖先は同じなんだよ」と言ったら、すごく関心を示していました。
本書は決してそのような内容ではないのですが、やはり山本七平の「日本人とユダヤ人」を思い出してしまいました。名著!
連休の数冊
2010年4月30日 17:05
またずいぶんと日が経ってしまいました。今回は最新作から遡って、さわりだけ。。。
○「1Q84 Book3」 村上春樹 新潮社
待望の1冊ながら、やはり評価は分かれるところ。Book4も出るんでしょうね、そのうち。
○「ロスト・シンボル」 ダン・ブラウン 角川書店
取り上げるテーマがいいですね!休暇中の読書には最適!
○「亜玖夢博士のマインドサイエンス入門」 橘 玲 文藝春秋
読むべし!
○「自分をデフレ化しない方法」 文春新書 「チェンジメーカー」 講談社 勝間和代
分かりやすいが、内容そのものは。。。
○「スノーボール (上、下) ウォーレン・バフェット伝」 アリス シュローダー 日本経済新聞出版社
バフェット本人が初めて全面協力した決定版伝記。時間があるときに。
○「世界を知る力」 寺島実郎 PHP研究所
示唆に富み、分かりやすいが、やや期待はずれの感も。。。
○「日本経済の真実―ある日、この国は破産します」 辛坊治郎 幻冬舎
明快だが、やや偏りが。。。当然ながらマスコミっぽい感じ。。。
○「洋梨形の男」 ジョージ・R・R・マーティン 河出書房新社
ネビュラ賞、ローカス賞、ブラム・ストーカー賞受賞の全6作。なんとも不気味。許容範囲外。
○「下流の宴 」 林 真理子 毎日新聞社
新聞連載小説なので、テーマは面白いが、もう少し。。。
○「ピストルズ」 阿部 和重 講談社
賛否両論か?個人的には嫌いではないですが。。。
今回はこの辺で。。。
小説の楽しみ
2010年3月14日 21:46
しばらくサボっていましたが、結構力作ぞろいだと思います。
○唯川 恵 『セシルのもくろみ』 光文社
タイトルを見た瞬間、サガンだとピンときました。そしてきっと「怖い」ストーリーなんだろうなと。
読者モデルになった日を境に、主人公の日常が大きく変化していきます。さすが唯川さん!キレのある文体も魅力です。
○東野 圭吾 「カッコウの卵は誰のもの」 光文社
突然ですが私のカミサンは「カッコ」と呼ばれています。。。だから何?と言われそうですが^^
この人の作品は、娘にも読ませられる節度あるストーリー設定というところも大きな魅力だと思います。
また、映画化されるのかな?
○白石 一文 「ほかならぬ人へ」 祥伝社
142回直木賞受賞作。内容的には芥川賞でも行けるのではないかと思うような、純愛を問うテーマ。
受賞作は男性が主人公。所謂お坊ちゃんの恋愛観。個人的には対をなすもう一作「かけがえのない人」の女性主人公に、背筋の寒さを覚えつつも、大変興味深く読ませていただきました、はい。
○楊 逸 「すき・やき」 新潮社
「すみません。はいどうぞ。シツレイしました。カシコリました!」![]()
思わずニヤリ。十九歳の中国人留学生の純朴な目にうつる現代ニッポンの人間模様と日中韓の若者の姿。実に温かい作品。同時に、さまざまな日本人の描写が「ひやり」とさせるほど鋭い。
○ 伊坂 幸太郎 「SOSの猿」 中央公論新社
直木賞受賞後、明らかに作風が変わってきているように感じるのは私だけではないでしょう。「死神の精度」、「ゴールデンスランバー」のような読後感からは程遠いのが正直な感想です。
○ 手嶋 龍一 「スギハラ・ダラー」 新潮社
前作「ウルトラ・ダラー」を凌ぐ快作!是非お目にかかってお話を伺ってみたい作家の双璧。ちなみにもうお人方は、橘さんであります。
ユダヤ-杉原千畝-9.11-リーマンショック。小説だからこそ見えてくる真実があるのではないでしょうか。超お勧め!
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