オフショア投資通信 (Vol.42)

オフショア投資通信 (Vol.42)

2009年9月 6日 16:58

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オフショア投資通信 (Vol.42)

今そこにある好機!!!国際分散投資

2009年9月5日

 

9月5日の満月。夕方からポツポツと来ていたので、今宵は無理かと思いきや、夜半には綺麗な姿を見せていました。折しも民主党の圧勝によりわが国も大きな転機に差し掛かっています。景気や株価、国際情勢に与える影響はこれから注視していかなければなりません。

「加齢臭 から目線に 膨れ」(自民党大惨敗に政策以前の理由あり? 公明党幹部も---??)

政権与党への積年の不満が今回一気に噴出したということなのでしょう。議員のみならず

「秘書連も 四十路五十路の ハローワーク」(総選挙終了後世間の風と失業の実態を初めて知る---)

日米共に失業率は悪化の一途。「底打ち宣言」や「出口戦略」議論に浮かれるのは、まだまだ早いという現実を実感されていることでしょう。

事前予想通りとはいえ、さすがに勝ちすぎでは?と思っているのは私一人ではないでしょう。

子沢山 少子化の中 孝子出づ?」(小泉散る怒連の後を受け小沢チルドレンうじゃうじゃ誕生!

前回といい今回といい、小選挙区の怖さを実感いたします。

「国民の 参加なければ 眠す党!」(借り物デモクラシーが未だ身に付かぬ日の本の民は---??)

数に驕ることなく、国民の真意を汲み取った舵取りを切に期待いたします。

(恒例、時事川柳(55):「戦国/幕末維新/8・15? 8・30戦い済んで 日も暮れて---」より抜粋)

 

さて、市場の動きですが、為替はやや円高バイアスのボックス相場が続いており、株式市場もどちらかといえば利益確定売りに頭を抑えられる展開となっています。歴史的な日本の総選挙結果はほぼノーインパクトだったといってよいでしょう。むしろ今一番注目されているのは、やはり中国の動向だと思います。世界の景気回復の鍵は、何と言っても中国が握っている。株価の相関も、米株以上に中国株との連動性が強まってきており、為替にも影響を与えるようになってきています。(詳細後述)

再三指摘してきましたように、総選挙も終わり市場の関心は、底打ち感の確認から景気実態の先行きに移ってきています。もうしばらく株価は上昇すると思いますが、そこは今年最後の売り場となる可能性が強く、残念ながら世界同時株安、円高シナリオへのお膳立ては着々と整いつつあるように思います。

来月は中秋の名月。綺麗な満月で、先行きに光明を照らしてくれるのか、はたまた、暗雲立ち込める中2番底への幕開けとなるのか?いよいよ今年最大の正念場を迎えます。

■   主な内容

1.        中国から目が離せない

2.        6ヶ月のパフォーマンス比較

3.        ファンド情報

 

1.中国から目が離せない

今年に入って急速かつ大幅な回復を示してきた中国株式市場ですが、ミニバブルを懸念する中国当局の政策変更観測をきっかけに、8月は直近の戻り高値から約20%の調整。9月は更に1日で過去3年で最大の下げ幅を記録するなど、かなり不安定な様相を呈してきました。その後、

-外国人枠の引き上げ

…従来8億ドルだった適確外国機関投資家QFII1社あたりの上限を10億ドルに引き上げ。総枠は300億ドルに据え置き。使用実績は150億ドルにとどまっており、1社あたりの上限がネックと言われてきた。現在適確外国機関投資家(QFII)は70社。

-新規の株式公開凍結・延期

-人民元決済業務を外銀に解禁

等の施策が打ち出され、株価は大きく買い戻されて越週しています。

10月1日の国慶節を前に、もう一段調整が入る可能性はありますが、むしろ当局対応を好感した海外からの資金流入が見込まれ、しばらくは堅調な展開になると思います。しかし、裏を返せば、ファンダメンタルや民族紛争など、株価調整の引き金になる要因は枚挙にいとまが無く、米国の金融機関の第三四半期決算発表とタイミングが重なる国慶節明けの10月第2週は要注意です。

 

. 6ヶ月のパフォーマンス情報

ちょうど世界的な株価の反転から半年。過去6ヶ月のパフォーマンスを振り返っておきましょう。次ページのリストは、恒例のFPI社ミラーファンドよりTOP,WORST30銘柄です。

6ヶ月で100%を越すパフォーマンスのファンドも出てきていますが、ほとんどが新興国株式関連のファンドです。今回のG20でも、新興国のIMFへの出資枠を従来の3-4%から7%に増やすという具体的な要望がなされたり、今や米国の動向以上に世界の関心は中国をはじめとする新興国の動きに焦点が当てられることが増えてきました。長期的な資金流入は今後も継続して行くことは間違いないでしょう。しかし、冷静に考えてみれば、ここから更に買い(え)ますか?半年で急回復しているものの、隣の欄を見ていただくと、過去1年ではまだほとんどの銘柄がマイナスの状態であることは認識しておく必要があります。

一方、買い銘柄は、債券、不動産関連ファンドや、一部のヘッジファンドが顔を連ねます。MANを始めとするマネージドフューチャーズ戦略のファンドの不調が続いておりますが、最大の要因は為替市場のボックス圏化にあるといえます。株価は明確な上昇トレンドが出ていますが、対象市場の比率で言えば10%程度でしかなく、その他は為替、金利の比重が高いのが一般的です。為替は、ドル円を始め、一定のレンジ内での乱高下が続いており、これではなかなか大きな収益が出しづらい状況です。為替ファンドのパフォーマンスを定期的に調査しているパーカー・グローバル・ストラテジーズ(PGS)社のパーカー FX インデックスによると、FXヘッジファンドの成績は、6月に続いて、7月もマイナスを記録していた。8月の成績はまだ発表されていないが、引き続きマイナスになったのではないかと推測されます。

 

出典:FPI社公表データに基づき筆者作成

出典:CSトレモントインデックスより

3. ファンド情報

○ MAN社USD建て元本確保型および債券型ファンド募集開始

前号でも御照会しましたが、MAN社の「ファンズオブマネージドフューチャズ」が募集開始となりました。尚、豪ドル建ても月内募集開始となる予定です。

今回は、

         元本確保型(償還日:2022年4月30日)

         債券型(償還日:2014年10月31日)

の2種類の設定です。募集期間は8月24日から10月5日(予定)

分散投資する戦略(ファンド)は、彼らの旗艦ファンドの割合が12%のみ、その他は関連会社やライバル会社の戦略(ファンド)全10銘柄で運用します。

内訳は

         中長期トレンドフォロー戦略:5銘柄 58%

         短期トレンドフォロー戦略:4銘柄 30%

         マルチ戦略:1銘柄 12%

特徴はなんと言っても、欧州の4大マネージド・フューチャーズ(先物)系ヘッジファンドが組入れられている点です。

AHL(世界最大級のヘッジファンド会社であるマン・インベストメンツ社の旗艦ファンド。

Winton(AHLシステムの開発者が独立してスタートしたヘッジファンド会社。

BlueTrend(数々のアワードを受賞した英国のヘッジファンド会社で、元JPモルガンの欧州トップトレーダーが設立。

TransTrend(以前からご紹介しているTulip Trend Fundの運用会社で、1992年より好成績維持。

もう一つの特徴として、上記の中期トレード型ファンドに加えて、5つの短期トレード型ファンドが組み込まれております。

2008年のように大きく市場が変化するときは中期トレード型のファンドは大きく稼ぐことができますが、今年のように市場にトレンド(波)があまり立たない局面では、マイナスが続く場合があります。

一方で短期トレード型ファンドはデイトレードに近い戦略ですので、市場の小さな波に乗り、利益を上げる事ができます。従いまして、今年は中期トレード型ファンドより短期トレード型ファンドが利益を上げております。

単一銘柄の持つ欠点を相互補完し、安定的なリターンを追及する意図で、昨年あたりからこの手のファンドが増えてきていました。3AやGALAXYなどはまさにこれらのはしりです。

現在予定されている銘柄(戦略)、実数値に基づくパフォーマンスシミュレーションは添付ご参照ください。

以下は当ファンドの詳細です。

ファンド名:  Man Directional Ltd. 運用マネージャー:マン・インベストメント・リミテッド

募集期間: 2009年8月24日〜2009年10月5日

最低投資額: 2万ドル

満期日:満期時ドル建て元本確保型債券 2022年4月30日

     インカム型債券            2014年10月31日

購入手数料:なし

解約手数料:

2011年10月までの解約: 解約額の4%

2011年11月1日〜2013年10月31日: 解約額の3%

2013年11月1日〜2015年10月31日: 解約額の1%(インカム型は2015年10月31日まで)

2015年11月1日以降:解約手数料なし

選択肢に厚みが増すことは、我々にとってもありがたいことです。お互いしのぎを削っていただきましょう。

 

○FPI社ミラーファンドに新規5銘柄追加

CAAM Volatility World Equities  FP Code R86: FPI専用ファンド
Jupiter European Opportunities  FP Code: R87

JPM Highbridge Statistical Market Neutral FP Code: R88
JPM Global Capital Preservation USD FP Code: R89
JPM Global Capital Preservation EUR  FP Code: R90

 

今回は、今後の選択肢として大きな柱となるであろうCAAM Volatility World Equities を御紹介します。

ファンド名にある“Volatility”とは変動率のことで、オプショントレードによって、マーケットに発生する変動率に投資を行います。マーケットで発生している変動率の幅によってオプションを売買し、ファンド収益を上げていきます。

株式指数変動率へ投資を行う本ファンドは、株式または債券などの伝統的投資手法と非常に低い相関性を有します。今後この手のファンドがますます注目を集めてくることでしょう。

 

CAAM Volatility World Equitiesファンド

CAAM(Credit Agricole Asset Management)は、Credit Agricole S.A.の傘下企業。

ファンドの運用開始は、2007年11月15日(登記はルクセンブルグ)、運用資産総額は、09年6月末時点で1億3,900万米ドル(約127億円)です。

このファンドが投資対象とするアセットクラスは、オプション(デリバティブ)で、世界の主要株式市場の株価指数先物取引である、以下3つを投資対象としています。

 

Dow Jones Euro Stoxx 50 (Eurex フランクフルト ドイツ)

ユーロ圏の圧倒的な取引額を誇る50銘柄の優良株式を対象とした株価指数のオプション。

S&P 500(SPX) (Chicago Board Options Exchange シカゴ アメリカ)

米国の株式市場を反映する株価指数である、S&P500指数を原資産とするオプション。

Nikkei225オプション (大阪証券取引所  大阪 日本)

日経平均株価を原資産とするオプション。

 

マネージドフューチャーズ型ヘッジファンドとの比較

システム運用型マネージドフューチャーズファンドの代表格である、Man Investments社のAHLファンドとの比較です。

07年後半から08年末にかけて、トレンドフォロー型のマネージドフューチャーズは市場に発生した大きなトレンド(波)に乗り大きなパフォーマンスを残しました。しかし09年に入ってからは短いトレンドの連続に悩まされてパフォーマンスはマイナス運用となっています。

 

2008年

2009年初来

シャープレシオ

変動率

CAAM Volatility World Equities

24.89%

9.30%

1.72

10.25%

Man AHL Diversified plc

33.20%

13.60%

0.79

18.00%

Tulip Trend Fund B

50.87%

10.81%

0.89

26.62%

株安の状況下においても+24.89%という高いリターンを達成し、大きなトレンド不足の現状況下においても1〜8月末で+9.30%と優秀な成績をたたき出すオールマイティなファンドといえます。

オプショントレードなのでファンド保有資産の流動性も非常に高く、買付/解約は日毎可能です。

投資方法: 1)FPI社 Premier / Zenith / Summit からミラーファンドを買い付ける

        2)FPI社 Reserve(ラップ口座)より直接買付を行う

         投資可能通貨:USD   最低投資金額:USD 7,500

            初期手数料: 0%   解約手数料: 0%

 

次号では、PPBを活用したETFへの投資方法についてご紹介致します。

 

9月5日、6日は我が家隣の神社で秋の本禮祭。夕方からはカラオケ大会、演舞会が始まります。最終日は恒例の餅撒きもあり、時間になると娘とよく拾いに行ったものです。5年以上我が家のアイドルとして君臨し、一昨年他界した「ホフちゃん(いつも人の姿が見えると、エサをねだって水面で口をホフホフやっていた)」も、娘が金魚すくいで射止めた金魚でした。最初はフナのような黒い小さな魚だったのですが、見る見る間に大きくなり、ある日突然見事な金色(オレンジ?)に変身!どんどん大きくなって、一緒に飼っていた熱帯魚から独立した水槽を用意するようになりました。

娘の夏休みも終わり、期末テスト(神奈川県は2期制)を来週に控え、我が家では恒例の母娘バトルモードに突入しつつあります。こういうときは、ソファーで転寝を決め込むか、軽めの小説を読むに限ります。昨日もおかげさま?で、読んだつもりで読めていなかった良書

「俺は、中小企業のおやじ」 鈴木 修 著  日本経済新聞社

を1冊読み終わりました。

インド市場での活躍が最近耳目を集めるところとなっておりますが、徹底した現場主義と中小企業魂に強く心惹かれます。巻末の語録だけでも貴重な価値あり。

心地よい読後感に浸っていると、カミサンとの停戦協定を締結した娘より

「お父さん、明日(お祭りで)水飴食べよう?」

お前一体幾つになったんだ!と思いながらも、悪い気がしないもんですね^^

 

今回はかなり長くなってしまいました。

次回は9月19日(土)、新月の夜にお届けします。

 

では私個人のHP「オフショア投資の散歩道」http://www.offshoretoushi.com/

も併せて次号もお楽しみに。

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中田 裕

国際フィナンシャルコンサルタント、海外投資アドバイザー

株式会社 メイヤー・アセットマネージメント

105-0001東京都港区虎ノ門5-11-13 虎ノ門RICHビル3F

TEL 03-5777-1071(内線 2006)

FAX 03-5777-1072

email: hnakada@meyerjapan.com

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