濫読日記
濫読日記
2009年5月 6日 20:56
出張や連休のおかげで、何年も本棚の奥に隠れていた本から新刊まで。中には思わぬ収穫もありました。
まずは外国小説3冊。
昔から長編小説が苦手で、短い小説が好きでした。星 新一、阿刀田 高。外国文学ではアーウイン・ショー、そしてサリンジャー。ライ麦畑で。。。を読んだのは、短編作品を読み漁ってしまい、仕方なく最後に手を伸ばしたと言うのが実態です。
○「最後の瞬間のすごく大きな変化」
グレイス・ペイリー 村上 春樹 訳 文春文庫
表紙の絵と、村上春樹の翻訳と短編作品集と言うだけの理由で手にし、ほぼ4年間眠っていた本。当時、最初の1作品だけ読んで、あっさり放棄してしまった記憶が。今回何故か再会し、もう一度最初から読んでみると、意外にもすんなりと溶け込むことが出来ました。淡々とした、やや難解な文体と思われますが、読み返すごとに味わいが深まる感じで、なんとも不思議な世界です。
もしご健在であれば、作家のグレイス・ペイリーは御年88歳。寡作ながらも根強いファンを持つカリスマ的存在だそうです。
○「クリスマス・プレゼント」
ジェフリー・ディーヴァー 池田 真紀子 他訳 文春文庫
実はこちらも3年以上放置されていた1冊。これが大アタリ!16作品約600ページの結構分厚い本ですが、第1作目から、読み始めたらもう止まらない!寝不足必死の1冊です。これぞミステリーの醍醐味!中には、殺人事件の発生しない、心温まるストーリーの作品もあり、とにかく厭きさせません。
○「川は静かに流れ」
ジョン・ハート 東野 さやか 訳 早川書房
こちらも600ページ近くの長編傑作。外国小説の場合、特に登場人物がややこしくてなかなかストーリーが頭に入りづらい場合が多いのですが、この作品はそんな煩わしさもお構い無しに、一気に読ませます。2008年度 アメリカ探偵作家クラブ賞 最優秀長編賞受賞作と言う肩書きに負けない傑作。
アメリカ版 横溝正史!と言った感じでしょうか。
次は好きな歴史物ミステリー
○「空白の桶狭間」
加藤 廣 新潮社
加藤氏の作品は「本能寺3部作」をはじめ全て読んでいますが、今回のストーリーにも驚かされました。秀吉の人物像が、より一層自分の中ではっきりしてきました。視点の当て方一つで、歴史は180度変わってしまう恐ろしさ!今私たちが接している日々の報道も、心して受け取らなければなりませんね!
お次は話題本。
○「徹底抗戦」
堀江 貴文 集英社
一連の「ライブドア事件」に関するホリエモンの真相告白本。結論から言えば「脇が甘かった」と言うことなのでしょう。読む人の世代によって、受け止め方は異なるかもしれません。私は銀行員時代、上司から「お前は宇宙人か!」と怒鳴られていましたが、そうした「理解に苦しむ」もどかしさを感じます。一方で、マスコミ報道に頼らざるを得ない私たちの「危ない現実」を再認識させられました。
そして実用書。
○「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」
本田 直之 大和書房
全ての発明の原点は「面倒くさい」にある。「小さな面倒をやっておく」ことで「大きな面倒」を回避する、いわば逆説的な発想術。出来ていること、目から鱗のこと、多くのヒントに出会えました。
○「日本人なら必ず誤訳する英文」
越前 敏弥 ディスカヴァー携書
あの「ダ・ヴィンチコード」の名翻訳家による人気講座「誤訳をなくす文法特訓」待望の書籍化。
Yesterday I met a novelist and poet.
皆さんはどう訳しますか?
「昨日私は小説家と詩人に会った」と訳した方、本書必読です!
「英語に自信のある方は是非ご一読いただきたい」との挑戦的なコピーも、悔しいかな納得!
最後にご参考
○「私をつくった名著 人生を変えた1冊 黄金のブックガイド」
Chabo!を応援する著者の会 東洋経済
こんなひとはこんな本を読んでます、と言う感じで立ち読みしてみてもいいかもしれません。
メンバーは
勝間 和代、神田 昌典、小宮 一慶、酒井 穣、高野 登、竹川 美奈子、久垣 啓一、山口 一男
山田 昌弘、和田 裕美、小飼 弾
の各氏。
