オフショア投資通信 (Vol.34)
オフショア投資通信 (Vol.34)
2009年5月10日 23:34
オフショア投資通信 (Vol.34)
今そこにある好機!!!国際分散投資
2009年5月10日
昨日9日は13:01に満月となりました。4月の満月の夜は、数霊占いの師匠と同僚と一緒に、神楽坂下のオープンカフェで、桜の花びらがそよ風に舞う中、澄んだ満月を眺めながらエナジーチャージをしました。昨日はやや薄雲に覆われてはいたものの、夜半にはくっきりとその姿を見ることが出来ました。両手を広げてしばし月光浴。久々に合唱の練習にも出席し、また密かに心配していた風邪のような症状も完治。気力・体力とも充実!期初ラッシュ、GW等の疲れも出やすい時期ですが、気を引き締めて参りましょう。
この2週間、世界中「新型インフルエンザ」の話題で持ちきりです。全体としては、世界の景気に対して決して良い話題ではありません。行動が制限されたり、心理的な要因から、じわじわと消費行動に影響を及ぼしてくると思います。しかし、足元の市場は、幾多の不安材料をこなしながら堅調に推移。株価は先進国、新興国共に年初来高値を更新中です。
何で景気が悪いのに株価は堅調なんだろう?違和感を覚えていらっしゃる方も多いと思います。実はインフルエンザ報道の影で目立たなくなっていますが、この2週間で発表された各種の経済指標は、市場予想より良かったり、改善傾向が見られるものが多かった背景もあります。先週金曜日に発表になった米国の雇用統計も、報道では
「米労働省が8日発表した4月の雇用統計で、非農業部門の就業者数(季節調整済み)が前月比53万9千人減少した。失業率は前月比0.4ポイント高い8.9%となり、83年9月以来25年7カ月ぶりの高水準を記録した。
4月の失業者数も1372万人に上り、単月ベースで48年以来の最多記録を更新。就業者数の減少は08年1月から16カ月連続で、この間の失業者数は累計で550万人を超えた。
失業者数の増大は、景気後退に伴う企業の人減らしが続いていることを示すものだ。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長も5日の議会証言で、「今後数カ月間はさらなる雇用喪失が続く可能性が高い」としており、さらなる雇用情勢の悪化は避けられない状況だ。
特に今回の景気後退では、昨年11月以降、毎月60万人前後と大幅な雇用減が続いている。オバマ政権は、総額7870億ドルの景気対策を通じて2年で350万人の雇用創出を目指しているが、いまのところ雇用の減少に歯止めがかからない状態だ。
米国では、雇用をどれだけ創出できるかが大統領の仕事ぶりをはかる指標にもなっている。このまま雇用の大幅減が続けば、高支持率を続けるオバマ大統領にとって、大きな足かせになりかねない。」(2009年5月8日朝日新聞より)
と、かなり事態は深刻であるという感じが伝わる報道内容ですが、市場予想よりは良い数字であったために、株価は高値引けを演出しました。
米国金融機関のストレステストの結果も、大きな市場の波乱材料とはならず、GMやクライスラー問題もある程度折込済み。当面の山場は切り抜けたように思います。そうした一種の安心感が、今の株価上昇の根底にあるわけです。ただ、これはあくまで「戻り」つまり売られすぎの反動に過ぎず、必ず実体経済との乖離を埋めに来る局面が来ます。やはり今後の鍵は、米国金融機関の体力回復の速度、米国の地価、住宅価格の下げ止まり、そして雇用改善を通じた消費の拡大、といったところになるのでしょう。現在世界規模で行われている景気対策の効果の見極め、そしてそれに伴うツケ(財政負担等)の部分の検証が次の大きなポイントでしょう。1990年のバブル崩壊後、日経平均株価は崩壊後の安値14,000 - 22,000で約10年間推移。底割れしたのは1998年でした。欧米先進国の株価が日本の当時と同じ軌跡をたどるとは限りませんが、当面株価はじり高の状態が続くのではないかと見ています。
為替も、約1ヶ月の調整局面を終え、今月以降夏場にかけて一段の円安を予想します。
引き続き当面は、震源地米国の動向に一喜一憂せざるを得ないと思いますが、徐々に中国が先行指標として、つまり世界経済の牽引車の役割を担うようになっていくと思います。
楽天と巨人の快進撃が続いています。このまま最後まで好調を維持できるか?株価や為替相場と二重写しに見えるのは私だけでしょうか?ヤクルト監督時代からの野村ファン兼ジャイアンツファンとしてはこのまま続いて欲しいのですが。。。
■ 主な内容
1. 連載企画:機関投資家と個人投資家(その1)
2. ファンド情報
1.連載企画:機関投資家と個人投資家(その1)
昨年のGW明け、香港時代から親しくしていただいている友人と会食をしました。優良大手地方銀行のエリート部長。市場部門の統括責任者で、間違い無く将来の頭取候補の一人です。去年の今頃は、サブプライム問題は克服された、などの強気のコメントや報道のオンパレードで、原油をはじめとした世界商品市況の急騰もあり、世界的に株価がじり高を演出していた時期でした。彼の部署では、年末にかけて景気減速、株価の更なる下落を予想し、日経平均のショートポジションを持っていました。私も、株価は4-6月が最後の売り場と言う見立てでいたので、共通のシナリオに大いに盛り上がったのを覚えています。しかし、足元の市場は理不尽?にも上昇を続けていました。彼の悩みは、シナリオの正確性よりも、9月末の半期決算前に、抱えている含み損(INDEXショート)が解消できるかどうかの一点にあったわけです。部長としての任期は2-3年。半年毎の成果(運用成績)を常に問われる立場にあるわけで、9月末までにそのシナリオが現実のものとならないと、社内的に厳しい立場になることが容易に想像できます。毎週月曜の頭取を交えた役員部長会議が憂鬱だと言っていました。
彼らは、所謂「機関投資家」です。決められた期間に、投資から得られる収益の最大化を図ることを業としています。成果によってボーナス査定も変わってきますし、将来の昇進も左右されます。ゴールまでの時間が極めて限られているため、短期的なトレンドを追わざるを得なくなり、レバレッジを極端に賭けるなど、結果として過度なリスクを取りに行くケースも出てきます。また、ほとんどの場合、運用資金には調達コストがかかっているので、当然目標はそのコストを上回る期間収益を出さなくてはならないのです。
さて、件の株価。リーマンショックを引き金に、株価の大暴落が始まったのはなんと去年の9月半ば!9末の株価は見事3末の株価を下回って引けました。しかしながら皮肉なことに、実際には、もろもろの事情でそのポジションは陽の目を見ることは無かったそうですが、彼は現在も元気に部長として活躍中です。
もう御一方ご登場いただきましょう。彼は某大手外資系証券会社の有名な債券トレーダーで、日本法人の収益の大半は、彼が統括する商品部門が稼ぎ出していました。当然成功報酬は億単位。かなりの資産家です。彼らは、1日24時間のほとんどを、本業である仕事に費やします。そして、本業からの収入を極大化させるために、全精力を注ぎ、必要な自己投資を惜しみません。彼の仕事も「機関投資家」ですが、個人の資産運用に関しては、立場上いろんな制限もあり、またなかなか時間を割く余裕も気力もありません。彼は資産運用の一部を、海外のヘッジファンドで行うことにしました。
運用目的は退職後への準備。10年後にそのゴールを据えました。
さて、この二人の「機関投資家」と「個人投資家」。彼らの投資行動、意思決定はどのように行われるのでしょうか?次号では、それぞれの立場の違いについて考察してみたいと思います。
…次号に続く
2.ファンド情報
久しぶりに最近話題のファンドを幾つか取り上げてみました。
○MAN 社 円建てマネージドフューチャーファンド募集開始
MAN社の旗艦ファンドである MAN AHL Diversified (Guernsey)。従来このファンドはUSD、EURでの募集のみでしたが、遂に円建てが登場いたしました。為替リスクをとりたくない方や、将来的な通貨配分の見直しをする際に、マネージドフューチャーズで円建てクラスがあると、リバランスの選択肢が拡がります。
オープンエンド(募集期間の設定無し)で、週次の買い付け、解約。最低投資金額はUSD 30,000から可能です。
年率複利収益率 19.2%(1996/03〜2009/02)
年率ボラティリティー 17.9%(同)
シャープレシオ 0.85
最大月間損失 −17.9%
○元本確保型CTA戦略ファンド
MAN社以外に何か元本確保型のファンドは無いのでしょうか?というご照会を多く頂きます。全く無いわけではないですし、作ろうと思えばいくらでも作れるのですが、やはりそれなりの実績や、流動性、PPBでの取扱いの可否等の条件を満たしてくれるものはなかなか無いのが現状です。今回ご紹介するのは、それらの条件を満たす数少ないファンドの一つです。
ファンド名:Appleton Protected Diversified Fund Limited - Series 3
最低投資金額:EUR 10,000
募集期間:2009年5月31日
- AA-rated 100% による元本確保型構造
- 株式、債券、オルタナティブのIndexとの相関が低い
- 期間 7年
- 月次約定
- 主要PPB(リザーブ等のプライベートポートフォリオボンド)経由の投資可能
たいしたパフォーマンスじゃないなと思われるかもしれません。でもこれが、元本確保型の実態だと思ってください。
*ファンドのパフォーマンスチャートはオリジナルレターのみに掲載しています。
○ファンズオブマネージドフューチャーズ
最近の流行なのでしょうか?この手のファンドへのご照会が物凄く増えています。
今回ご案内するファンドは、ルクセンブルグに上場しています。つまり
DAILY DEALING!!!(日時の買い付け、解約が可能)
これが最大のポイントです。
現時点では、有名なW社とT社のファンドに50%ずつ配分、約1.3倍のレバレッジ運用を行っているようです。流動性の高さは重要です!今年の注目銘柄です。
ファンド名:GALAXY
最低投資金額:EUR,USD 15,000(CHF 20,000、EUR 250,000以上の機関投資家クラス有)
マネージメントフィー:1.85%(機関投資家クラスは1.25%)
インセンティブフィー:1.0%(採用するマネージャーの数によって変わってきます)
今日は5月第2日曜で「母の日」。朝から先輩の試合の応援に出かけた娘からカミサンへのプレゼントは「肩もみ券」。小学校低学年の時にも貰ったらしく、今でも大事に財布の中にしまってあるそうな。当時との違いは、「有効期限 6ヶ月」と記載されているそうです^^ちゃっかりしています。これもある意味成長の証でしょうか?一方、今日も大義名分を得た私は、オフィスの帰りに「行列のできるスイーツ」を買って帰りました。京都の洋菓子店の「シュークリーム、エクレア、ロールケーキ得得5点セット」。食後に瞬間蒸発したのは言うまでもありません。。。
「母の日や ここぞとばかり 点稼ぎ」。。。お粗末。
次回は5月24日、新月の夜にお届けします。
では私個人のHP「オフショア投資の散歩道」http://www.offshoretoushi.com/
も併せて次号もお楽しみに。
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中田 裕
国際フィナンシャルコンサルタント、海外投資アドバイザー
株式会社 メイヤー・アセットマネージメント
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