グローバルソブリンの苦難
グローバルソブリンの苦難
2009年1月20日 09:29
遂に国内最大投信である「グローバル・ソブリン」の分配金が8年ぶりに引き下げられました。1万口当たり10円引き下げて分配金は月30円。予定通りと言ってしまえばそれまでですが、問題は、この配当がいつまで維持できるかです。基準価格は約60%程度にまで目減りしており、運用利回りは、税金、手数料分を加味すれば多くの方がマイナスになっている状況です。
日本で販売されている追加型公募投信の半分以上が、グロソブに代表されるような「毎月分配型」。
ニーズがあるので仕方ない面はありますが、運用効率の観点からは、当然ながら決して良い方法ではありません。
仮に毎月30円の配当が維持されるとすると、運用利回りは税引き前、コスト徴収前で5.8%。
運用先は、先進国を中心とした国債なので、現在の金利水準は2%-5%がほとんど。金利は世界的に低下傾向なので、多少のキャピタルゲインはあるものの、基本的なキャッシュフローはマイナスになっている可能性が大。昨年の投信残高は40兆8千433億円で、1昨年比マイナス38%、過去最大の減少幅との事。いままでは新規の資金流入で、キャッシュフローの不足分をまかなってきていたものの、解約が新規を上回る昨今の状況では、引き下げ後の分配金が果たして維持できるのか?仮に維持できたとすると、基準価格は、よほどのキャピタルゲインが無い限り、緩やかに低下しつづけるのではないか?
昨年8月に「グロソブを越えて」と言うテーマで勉強会を開いたときに、このあたりの不安要因を指摘、注意を促してまいりました。
http://offshoretoushi.com/2008/08/post-25.html
構造上の問題点が解決しない限り、基準価格の回復はかなり難しいと思います。
それでもまだ持ちつづける人が多いのは、とにかく年金代わりに毎月お小遣いが入ればいい、今売るつもりは無いので、基準価格は気にしていない(見ていない、実態を知らない。。。)という人が多いということなんでしょうか?
何にもしなくてもパフォーマンスがあがった長期投資の時代は、もう終わっているのに。。。残念!!
円安になって、パフォーマンスが回復したら。。。と言うのが本音なんでしょうね。
