占いは確率、では投資も確率?
占いは確率、では投資も確率?
2008年10月24日 11:34
何度かこのブログでも登場して頂いている私の師匠の昨日のブログに
「占いは所詮占いだと私も思います。そう判って占いを見ること、使うことが大切だと思っています。 つまり 占いは確率を見るものであり、統計学だといわれていますが その通りです。...中略...悪い時を当てて 悪い事がが起こらないように準備をするのが占いの一番良い点だと思います。」
http://blog.livedoor.jp/kazutama9164/
投資やディーリングの世界でも、チャートを見たり、統計を見たりするのは、ある意味
「こういう場合は、株が売られる、こうなったらドルが買われる。。。」確率が高いということです。
相場の見通しを述べるときも、いろんな材料を元にシナリオを組み立てていくわけですが、そのプロセスは、確率が高いものを積み重ねてストーリーを作っていくわけです。
「こういう環境(a)では、景気が悪くなる(b)ので、株式は売られる(c)。。。」
(a)が現状認識で、予測の出発点とすると、(b)の状態になる確率が高い。また(b)を前提とすれば(c)になる確立が高い。だから、自分は今こうした方が良い。
これが通常の行動にいたるプロセスでしょう。もちろん中には、天性の「勘」でアクションをとる方もいらっしゃいますが^^。
頭のいい評論家の先生方の解説は、原因と結果について論理的に説明がなされるのでわかりやすいです。ただ、彼らが予測に向いているかどうかは全く別の話になります。市場の動きは、時として理屈、論理を超えた「何か」に突き動かされる時があるからです。
経済学では、全ての現象を「合理性」に基づいて論理展開を行いますが、実際の市場行動は「非合理性」に基づくこともままあるわけです。
先週ここでもご紹介しましたが、「経済は感情で動く」(マッテオ・モッテルティーニ著)は、行動経済学の観点から、いろんな具体例と検証例を取り上げて、時に人がいかに「非合理」な判断をしてしまうかをわかりやすく解説しています。
橘 玲の「亜玖夢博士の経済入門」も小説仕立てで面白く読めます。
投資判断において、確率はとても重要な要素であることには間違いありません。「合理的」に人が行動する限り、大方の動きは予測可能です。しかし、何か大きな損失が出たり、LTCMのような「合理性の塊」のようなヘッジファンドが破綻したりという時は、「非合理的」な行動が市場を支配してしまうときなのかもしれません。(今回のリーマンも、LTCMも根底にはレバレッジの問題があります。これについては重要なポイントなので、また時間を見て考察してみたいと思います。)
確率に基づいた市場予測は、平常時はまず外れませんし、論理的です。考え方や、原則を学ぶには最高ですが、投資アドバイザーとしてのコメントが常に客観的な「評論家的」なものだと、つまらないですよね。
