コンコルドの誤謬

コンコルドの誤謬

2008年10月18日 22:34

故意悪意を問わず、新聞や雑誌によく出てくる

「今週の見通し」

「予想レンジ」

などのコメントは、結構ポジショントーク(自分の持っているポジションに有利になるような材料、根拠に基づいて見通しを述べること)が多いんです。

日本では、予測があたっても外れても責任を問われない評論家タイプが多いので、そもそも期待するようなコメントが少ないのも事実ですが、現場の第一線で活躍している人のコメントはそれなりに説得力があります。

先週の日経新聞日曜版の為替見通し。いつものように3人のコメントが載っていました。内二人はドル安を予測しており、3月につけた安値を更新する可能性が強いというものでした。

今週予定されている経済指標や、為替レートに影響を与える個々の材料を取り上げ、それぞれのインパクトを予想し、

「〜だからドルは売られる」

といった具合です。

確かに目先の材料は、ドルにとってマイナスになるものがずらり。普通なら当然ドルが売られてもおかしくないし、そう予測するのも理解できます。もちろん彼らは既に相当ドルを売っているんでしょうけど。

しかし実際の相場は、売っても売ってもすぐ戻る。結局100円割れの時間はそう長く続かず、引けは102円バサミで越週しているわけです。

何が起きているのか?これはやはり「ドルの里帰り」現象が徐々にその流れの勢いを増しているのではないかと見ています。もちろんこれはポジショントークではありません(笑)

川の流れに逆らって泳ぐのは、かなりの体力を要します。せっかく頑張って上流を目指しても、ちょっと休憩しているとあっという間に戻されてしまう。。。逆に流れにそって泳ぐと、いとも簡単にしかもスピードにも加速がつく。。。

もちろん浜辺に寄せた波は、必ず引きます。川の流れも、大海原にでてしまえば微力です。海にたどり着いた後のドルの行方は。。。今はあまり考えたくない世界です。

 

さて、このポジショントークや相場予測、投資判断で陥りがちな落とし穴については、行動経済学でよく取り扱われます。「コンコルドの誤謬」といわれている現象です。

 

ご興味ある方は

「経済は感情で動く」 マッテオ・モッテルリーニ 著  紀伊国屋書店

 

がわかりやすくて面白いです。人間の行動のさまざまな矛盾があぶりだされています。お勧めです。

 

コンコルドの誤謬。。。過去の投資が将来の投資を左右すること。英仏共同開発の超音速旅客機コンコルド開発での失敗に因んでこう呼ばれているようです。

 

 

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