コモデティーファンドの憂鬱
コモデティーファンドの憂鬱
2008年9月 4日 10:51
7月以降原油、金、穀物などの国際商品の価格が軒並み下落し、調整色を強めています。やはりきっかけは、米国主導で「ドル売り・商品買い」の流れに歯止めをかけるべく、徹底的に対策を打ち、市場に明確な意思をアナウンスしつづけたことが大きいと思います。7月は、商品市場30年来最大の下落幅を記録。ほとんど全てと言っていいほどのコモデティーファンドのパフォーマンスに強烈な打撃を与えました。最近の値動きを見ていると、参加者の悲鳴、嘆きが手にとるようにわかります。
このブログやオフショア通信で再三触れているように、今「ドルの里帰り現象」が始まっており、この流れはこれから益々本格化していきます。最近のポンド、ユーロ、豪ドル等の急落の動きは、単なる一時的な調整にとどまらず、過去10年近くにわたって世界中で蓄積されたドル売りポジションが、今後「故国アメリカ」を目指して還っていくのです。
この流れが続く限り、需給やファンダメンタルズから乖離した部分は相殺され、振り子の法則で、買われすぎた反動も加わって、思っている以上のドル独歩高の局面が示現されるかもしれません。最近の動きをみていると、どうもそんな気がします。ドル円の130円台、ドルユーロの1.3割れ。。。。。
コモデティーファンドは、この数年で急成長を遂げ、運用残高もファンド数も急増しました。ただ、やはりINDEX連動型のような、いわゆるロングオンリー系のファンドが大半で、業界最大手JPモルガンや、ブラックロックの看板ファンドは、7月軒並み20-30%を超える下落を記録してしまいました。
これからは、個別のファンダメンタルズに基づく需給を反映した市場に移行していき、落ち着きを取り戻していくとは思いますが、ファンドの運用スタイル、リスク管理手法、分散度合いなどのQUALITY
が今まで以上に問われることになります。
3A Commodities Fund や Axiom Fund のような柔軟な運用スタイルで実績を積んできたファンドの真髄が発揮されるのはこれからです。冷静に見極めていきたいと思います。
