●ブラジル、08 年の成長率は5%に減速
●ブラジル、08 年の成長率は5%に減速
2008年8月14日 17:50
●ブラジル、08 年の成長率は5%に減速
先週金曜日に発表された7月のIPCAは、前月比ベースでは+0.53%と5月の同+0.79%、6月の同+0.74%から減速したが、前年比ではIPCA総合は+6.37%と6月の同+6.06%から加速している。尚、前月比上昇率の縮小は、今までインフレ率の上昇を牽引してきた食品価格が同+1.05%と5月、6月の2%程度の上昇率から減速したことが主な要因。
最近のコモディティー価格低下により、先行きのインフレは減速するというムードが醸成されている。しかし、ブラジルでは国内需要を示す指標は未だに冷え込みの兆候を見せておらず、失業率は20 年来の低水準、小売売上高は過去最高の伸び率を記録、設備稼働率は歴史的な高水準で推移している。さらに、下期に予定されている賃金交渉は、国内物価に一段の上昇圧力として働くことが予想されるなど、物価を巡る情勢は決して楽観を許すものではないと言えるだろう。
国際通貨基金(IMF)は8 日、ブラジル経済に関する4 条審査の報告で、同国の2008 年の実質GDP(国内総生産)成長率は約5%となり、約6%付近となっていた最近の数四半期からわずかに減速するとの予測を示した。インフレ抑制のため、国内需要を抑えるべきだと提言している。同報告は「世界的な商品価格高騰を超えたインフレ圧力が増しており、国内需要の増加を抑えなければならない状態だ。対外経常収支は急速に黒字から赤字に向かっている」としている。金融政策については、4 月から実施されている引き締めを評価。一方で、2008 年のプライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字幅を拡大させるため、財政緊縮に努めるべきだと指摘した。
